淡路島には太陽信仰、巨石信仰といった古代の信仰を感じることのできる神社がいくつもあります。
そういった神社は人があまり行かない山の中にあるので、淡路島の人でも知らない人が多いんです。
伊弉諾神宮から車で5~10分ほどの距離にある「岩上神社」もその一つ。
岩上神社はどこにあるの?
岩上神社に行くには車でないといけません。
しかも、ナビがないとなかなかたどり着くことが難しい場所にあります。
私は伊弉諾神宮の鳥居の正面にある道をまっすぐ山に向かって走ったのですが
目印がないので、うまく説明ができません。すみません。
岩上神宮の入り口まで来て、やっと看板を発見。
この看板のところを左折します。
しばらく走るとまたまた案内標識。
ここを右折します。
山の中の道を進みます。
対向車が来たら交差できません・・・
到着しました。
こちらは法輪山岩上寺です。ここに車を置きます。
人はだれもおらず、この場所だけでも荘厳な雰囲気を感じます。
なんかもう、全身びりびり。
まわりには小さな祠などがあります。
この階段を上っていきます。
岩上神社
「手水舎」にある柄杓は竹で作られたかわいい柄杓。
岩上神社についての説明がありました。
大和国の石上神社の分霊を勧請したとのこと。
すみません、拝殿の写真を正面から撮っていたつもりが撮れていませんでした。
拝殿には「岩上大明神」の文字が掲げられてました。
次に行くことがあれば写真を撮ってきます。
本殿だけ写真を撮っていました。
カラフルな色彩。
1541年に奈良県の龍田神社から移築されたものと伝えられています。
2003年に解体修理が行われました。
岩上神社の御祭神は?
御祭神:布都魂神(ふつのみたまのかみ)
布都魂神というのは日本の神話に出てくる霊剣です。
建御雷神(たけみかずちのかみ)が葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定したときに用いた剣です。
また、神武東征の際に神武天皇が熊野山中で悪心の毒気に倒れ危機に陥ったのですが
高倉下という人物が神武天皇のもとに布都御魂を持参し、その霊力により軍勢を毒気から覚醒させ、戦争に勝利したというお話があります。
そのため、布都御魂には荒ぶる神を退けるちからを持つと言われています。
ちなみに、「ふつ」は物を断ち切る音を表します。
岩上神社の神籬(ひもろぎ)石
さて、巨石のパワースポットとして有名なのが、この神籬(ひもろぎ)石。
岩上神社の本殿の横の小高い丘の上にあります。
高さ12メートル、周囲約16メートルという巨大な石は
神が降臨するときの依り代として古くから神聖視され、人々の信仰を集めてきました。
岩上神社よりもこの神籬(ひもろぎ)石のほうがパワースポットとして注目されています。
本殿の裏手から見上げることができます。
この周辺一帯、すごくパワーが溢れているように感じるのですが、
神籬石周辺はとくに強いパワーがあるように感じました。
階段で石のところまで行くことができるのですが、
今の私にはちょっと上るのは畏れ多くて、今回は見上げるだけにしました。
私がそう感じるだけですが、ここは興味本位だけで行く場所ではないような気がしました。
心を静め、神様の御前に参る。
敬虔な気持ちでお参りする場所のように感じました。
あ、どの神社でも言えることですね。
ご神体が神剣というのもあるのでしょうか。
独特な雰囲気で、畏れ多いというか、そんな感じです。
特に神籬石の上まで続く階段。
本来神事を行うために作られた階段なのではというような気がしました。
神籬石というのは神様の依り代。
つまり神様そのもの。
興味本位で近づく場所ではないように感じました。
あくまで私の感覚ですよ。
<岩上神社>
〒656-1541 兵庫県淡路市柳沢乙614